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40.背伸びしない頑張り

人はどんな場面であっても「頑張って」と言葉をかけてしまうときがあります。仕事が辛いとき、身内に不幸があったとき、挫折をしたとき…しかし、言われた方としては現実どのように頑張ればいいのかわからないもので、むしろ頑張ってといわれること自体がプレッシャーになり、時には応援されているその気持ちに苛立ちを感じることもあるでしょう。

“天才も生まれもった力があるとはいえ99%の努力と1%のひらめき”という言葉があります。がむしゃらに頑張って、諸問題に立ち向かう姿は素晴らしいと思いますが、あえて私は「そんなに頑張らないで」と言って上げたくなります。勿論何事でも夢を叶えるために努力は欠かせません。しかし、自身の許容範囲を超えた頑張りとなると努力は空回りをしてしまいます。ミスも多くなり逆に足を引っ張る結果になりがちです。これからの人生で自分はどうあるべきかを模索している姿は男女を問わずありますが、特に男性の場合、社会の最前線で戦う競争世界に身を置く立場から、さまざまな社会的な悩みを抱えているものです。そのプレッシャーを解き放つために力を抜く時間も必要なのではないでしょうか?

競争世界を一時離れ、自由に自分だけの時間を過ごすことは、リフレッシュになりますしそこから新しいイマジネーションも浮かぶことでしょう。頑張らなくても良い空間(オアシス)を作りそこに潤いを求めることは長い人生の中で貴重な時間を与えてくれます。女装はそんな空間なのです。女装を楽しむ中で友達も出来ることでしょう。そこで新しいプレッシャーは生まれます。女特有の「私が一番美しく見られたい」という気持ちです。美しくなるための努力は勿論大切ですが、張り合う必要はありません。満足をするために自分にあった歩調で歩けばよいのです。

「頑張らなくても良い」とは「なにも一番にならなくても良い」と言うことです。つまり、頑張ること自体は辛いことではないのです。夢を実現させるための楽しみの一つ。「負けてもいいや」と思う心のゆとりがあれば、同じだけの頑張りでも心地良いものになるのです。体に纏った鎧を脱ぎ捨てて、自由に自分らしく歩みましょう。大切なのは心のゆとりです。

頑張ることは大切です。仕事の成功も、綺麗な女性になることも、努力が無ければ手に入りませんが、考え方一つ変えることで、無理なく頑張れるのではないでしょうか?肩の力を抜いてむしろ楽しもうと言う気持ちがあれば、もっと人生が楽しくなりますし、夢に近づくのだと思います。